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與那城 side
『よーし、行ってらっしゃーい。』
朝の7時45分。
ランドセルや、中学のカバン。はたまたリュックを背負う子供たちを見送る。
全員、地域の学校に通っている。
『よし、洗濯でもするかぁ。』
蓮「ふふ、もう回しといたけん、ちょっとゆっくりし、(笑)」
『まじ、蓮流石。(笑)』
景「俺も一眠りするかぁ〜」
拓「景瑚くんいつも寝てるやないですか、、(笑)」
子供たちが出ていくと、家に残るのは必然的に職員だけ。
たまに、大夢も一緒にいたり。
『お、きたきた。』
祥「おはようございます〜、!」
蓮「祥生いらっしゃい。」
景「おはよ〜(笑)」
拓「もうちょっと早ければ、みんなも居たんだけど…」
祥「さっき途中で会いました、!」
今日は金曜日。
大平祥生くんっていうバイトの子が来てくれる日。
『祥生ご飯食べた?』
祥「はいっ、食べてきました、!」
蓮「えらい!」
景「俺も食べたけどな〜」
茶番をしてから、全員で家の中へ入る。
ここからは、子供たちが帰ってくる前に、洗濯物、掃除、買い物を終わらせる。
迅が喘息を持っているから、掃除は特にサボれない。
みんなで掃除をしたあと、今日は俺は税理士さんとの打ち合わせというか、相談というか…。っていうのをやるんだよね。
景「いってきまーす」
拓「あ、僕ももうそろそろや、いってきます、!」
『いってらっしゃーい。』
景瑚と拓実はバイトをしている。
正直な話をすると、ここは個人事業だから、あんまり国からお金も出ないんだよね。
ってなると、なかなか生活も厳しくて…(笑)
景瑚は暇つぶしになるし、なんて言って子供たちが学校に行ってる間は、美容師のバイトをしている。
なにかあったらいつでも帰れるようにって、融通のきかせてくれる先輩の元でバイトをしているみたい。
拓実も、子供たちに美味しいもの食べさせてあげたいからって理由でコンビニでバイトをしている。
蓮は家事を率先してしてくれたり、学校に呼ばれた時も1番に行ってくれる。
祥生も、お気持ち程度の賃金でバイトしてくれている。
ひとりじゃ成り立たない事も、こうやってみんなが協力してくれて成り立ってるんだよなあ、なんてしみじみ思ってしまった。
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作者名:ぽぽまる | 作成日時:2024年3月29日 0時