Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ15)

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橙side

緑「＿＿ったく、何でイスから落ちちゃうかな
俺いなかったら頭打ってたでしょ」

橙「ごめん… ありがとう」

緑「大丈夫？」

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

ほらまた、子ども扱い。

緑「もう本当におっちょこちょいだなぁ」

橙「ほんまごめん…」

緑「康二が怪我しなかったからいいよ
もう謝らないでね」

橙「ん、ありがとう」

はぁ、やってもうたな
またお世話されとるみたいや

○「手際がいいんだね」

緑「あ、○さん」

バスケ部のマネージャー
ほんまに綺麗な人や
同じクラスで毎日思うわ

緑「まあ、康二とは昔からこうだから
というか、何か用があるの？」

○「へえ、そうなんだ…
あ、先生から阿部くんへの伝言頼まれてさ
というか、阿部くんと向井くんって親子みたい」

お、親子…

橙「そんな、俺とあべちゃんは…っ」

紫「康二〜！」

橙「何でよりによってこんな時に…
また俺らの教室に来たん⁉︎」

紫「何を言う。今回は化学室実験室に
行く通り道だったんだよ」

黒「康二のお兄さんって恰好いいのに
もったいないよね、変だよ。なんとかして？」

橙「俺が何とかして欲しいくらいやわ」

紫「おう、今日も康二の側にいてくれてるんだな
どんな時でもちゃんと見ててくれるとは！」

ん？

橙「見てるってなに？俺の何を？」

緑「っ！ ……そうだ康二、手出してみてよ。」

橙「あっ、オレンジの飴ちゃんや」

緑「それあげる。好きだったよね？」

橙「めっちゃ好きやで！ありがとう！」

あべちゃん俺の好きなものわかってくれとる
ほんま、そういうところ好きやわ

○「えぇ、なんか向井くん子どもみたい笑」

子ども…

橙「子どもって… あべちゃんやって
ケーキが好きやったり子どもっぽいところ
あるんやからな！」

黒「へー、阿部くんが」

○「うっそ、意外。かわいい！」

紫「たしかに意外だな」

緑「そうですか？」

紫「クールなイメージだから甘党ってね
しかも、小中学生の時に康二がケーキ作りに
夢中になってた頃なんて、お前必ず
＂試食＂させられてただろ？」

緑「いや、まあ…」

紫「＂試食＂とはいえあれだけの甘い物食わされて
よく甘い物嫌いにならなかったよな
まさに＂試食＂係の鑑だな」

緑「…そんなことないですよ」

試食？
ちゃうでそんなんちゃう…

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