Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ24)

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黒side

橙「モテ男はちゃうな。
いろんな人にかわいいって言いよるんやろ」

黒「いや、康二にしか言ったことないし
まず他の人にかわいいって思わない…」

あぁ、もう止まらない

でも、高校生になって康二に出会うまで
本当にかわいいっていう感情がなくて
康二に出会ってからは
康二のことしかかわいいって思っていない

橙「な、なんやそれは… 告白か？」

黒「え？」

橙「なわけないやんな。冗談やで笑」

黒「なんかごめん、急にキモいこと言って
でも康二にしか思ったことない
っていうのは本当だし。本当に…」

橙「いや別にキモいとか思っとらんから」

黒「うん…」

橙「でも、そんなかわいいとか
ちゃんと好きな人に言わな勘違いされてまうからな」

俺さっき康二にしか、かわいいって言わない
って言ったよね？

普通そういうこと言われたら
なんとなく勘づいて気づかないっけ…

黒「ねえ、康二」

橙「ん？」

黒「また急に変なこと言うかもしれないけど」

橙「めめは色々と急で何かおもろいな」

黒「あ、それはごめん…」

橙「何も悪ないから謝らんといてや」

もう自分の気持ち言ってしまおうかな

だって今この瞬間逃したら
もう康二とこんなに近くで話せないかもしれない

黒「えっと俺… 康二のことが好き」

橙「……え⁉︎」

黒「ごめん。本当に急すぎるのは分かってるし
康二が端にいる俺のことなんか絶対に
好きにならないし、まず興味ないこともわかってる」

橙「ま、待ってや」

黒「もうこんなに近くで話せる機会なんて
来ないと思うから言わせてもらった。」

橙「いや、え。ほんまに？」

黒「こんな雨の中でムードも何もない中
本当に急すぎてごめん。でも、そういうこと…
返事はわかってるから大丈夫。」

いいんだ、本当に分かってるから
ただ気持ちが伝えられたらいい

黒「えっと、送るの駅まででいいんだよね？
もうすぐ着くからそこまで送らせて。」

橙「ちょっと、ほんまにちゃんと俺の話も聞いて」

黒「いや大丈夫。本当に返事わかってるから。
明日からは今まで通り話さなくていいよ」

勝手に好きになられて嫌だろうし
フラれるのも怖くて逃げたい

橙「めめ… ｸﾞｽｯ俺にも話させてぇや」

黒「え、泣いてるの？」

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