Sweet? or Sour? Orenge juice

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紫side









俺からの急な告白に
目をキョロキョロさせ口を空けっぱにしている









紫「驚いた顔してますね。笑」


橙「大好きって嘘やろ…
そういう好きの意味やないやろ！
俺は本気やねん。からかわんといて！」


紫「康二様も私の隣に
ずっといらっしゃるのに
私のこと分かっていませんね？」


橙「だって、そんなん絶対うそ…」


紫「では嘘ではないというとを
今ここで証明しますよ。」









包み込んだ右手を康二様の頭の後ろに持っていき
グイッと顔を近づけ
頬ではなく口元に軽いキスを落とす









橙「え、」


紫「伝わりました？」


橙「今ちゅーした…」









ちゅーって、なんでいつもこの人は
こんなにもかわいいのだろう









あんな父親から生まれた子なのに…









橙「ほんまに、ほんまに俺のこと…」


紫「何年我慢したと思ってるんですか。
こっちは好きだと気づいてから毎日
あなたのことを手に入れたいのに
そんなことできる立場ではないという葛藤で…」


橙「ふっかさん…」


紫「康二様は先程、この国を私と
抜け出したいとおっしゃいましたよね？」


橙「うん。」


紫「では抜け出しましょうか」


橙「え…！？ でも、でも
この国の執事さんとかお父様の家来さんとか
みんな俺を外に出さないようにしとるやん。
抜け出せるわけないやんか…」


紫「それは大丈夫です」


橙「なんでそんな言い切れるん？
バレたらふっかさん死ぬかもしれへんのよ！？
そんなん絶対嫌やからな！！」


紫「落ち着いてください。
あなたのその優しい心のおかげで
貴方の味方をしてくれる方はたくさんいます。」


橙「？」









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