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31. ページ30

目「じゃあお土産買ってくるわ。
Tシャツとかでいい?」


「絶対変なの買う気じゃん」


目「ちゃんと可愛いやつ買ってくるから笑」



深「お待たせしました〜
なに、沖縄行くの?ごめん聞こえた」


目「そうなんすよ〜、ちょっとサークルのメンバーで行くことになって。
あ、そういやこの前バーベキューに来てた、俺らの友達、夏休みもう1回バーベキューしたいって言ってました」


深「楽しいだろーあそこ、わかる。俺もあそこ住みたい。かわいい女の子と同居生活…」


宮「Aちゃんで勝手に想像すんな怒られるぞ笑」


深「それは目の前の彼にかな?」


「いや、本人目の前にいるんですけど!笑
舘さん、また来ちゃいました」


宮「いつでも大歓迎だよ!」


深「あれ?もう片付け終わったの?」


宮「うん、まもなく18時〜閉店だよ〜」


深「っし俺の時間だな」


「ここのバーテンってふっかさんだったんですね」


深「そだよ、言っとくけどカッコイイよ?夜も来てよ」


「…考えておきます笑」




もう気付けば時間だったからお会計をしてお店を出るとき、
蓮と舘さんがほぼ同時に話しかけてきた。




目「…あ、A、このあと…」


宮「あ、Aちゃん!俺すぐ帰れるから車乗ってく?」


「あ、え、?」


宮「目黒もこの近く?乗っていきなよ」


目「…あざっす、よろしくお願いします、」


宮「お店出たとこの裏側で待ってて」




「蓮、なんか言いかけてた?」


目「いや、今度でいいや」


「…そう?」




そして本当にすぐ出てきた舘さんの車に揺られて
先に蓮のおうちへ。




「じゃあ蓮、またあしたね」


目「おう、舘さんありがとうございます、」


宮「はーい、またね
Aちゃん、ちょっと俺の隣座ってよ
ドライブしない?」


「いいですね!ドライブしたいです」




蓮が家に入ったのを確認して、助手席に座り直した。

初めての舘さんとのドライブ。




宮「さっき、ふっかが誤解してたよー?
気をつけなよ、噂はどこまでいくかわかんないんだから笑」


「え、噂って、」


宮「康二も言ってたけど、大学でもふたり噂になってるらしいじゃん。
家ではその話題しないようにしてるけどさ」


「…実はさっき、沖縄の件断って、」


宮「うん、ちゃんと言ったんだね。
Aちゃんはさ…翔太のこと、好き?」


「えっと、あの、、はい、好き、と…思います。」




言葉に出してみて、ようやく区切りがついた。

私は翔太が好きなんだ。

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時

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