紅一点×SnowMan⑩ (ページ24)

今日:514 hit、昨日:1,450 hit、合計:67,308 hit

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A『うん。今年のツアーもユニットに関しては私はソロで歌う予定で。あとは、少し先にソロアルバム出すことになるかもしれない。だからその曲の作成を色んな人に依頼してるんだ。結構関わりのなかった人が多いから親睦兼ねて食事に行くことも多くて。』

そうなんだ。いやー、それにしても。

「すごいね！」

A『え？』

「ソロでアルバムとかかっこいいよ！」

A『いや、、、じゃないの？』

あっ。そういうことか。

だからAは少し言いにくそうだったんだ。
俺が話す前に翔太が口を開いた。

渡『それはねーよ。むしろいいことだろ。あれでしょ。滝沢くんから言われたとか？』

A「うん。まさしくそう。秀明くんから言われたの。私のソロデビューは亡き社長の唯一の心残りだって。」

「なるほどね。俺は楽しみだなー。ツアーでのソロ曲も、アルバムも。」

そう伝えたら少しだけ気持ちが
リラックスできたのかにこっと笑っている。

A『ありがとう。そしたら行くね！あ。この話はまだ他のメンバーには内密に。』

渡『おう。』

「了解！」

手を振って見送る。

ちらっと隣にいる翔太の顔を見たら
なんだが浮かない顔をしていた。

「どうしたの？」

渡『んー。いや、本当にそれだけなのかな。』

「え？」

渡『なんかまだ隠してそうな気がする。まあ、そこまでは話したくないんだろうけど。』

首をすくめて少しだけ笑った翔太を見て、
昔、Aが好きだった頃の翔太を思い出した。

「翔太さ、、、。」

渡『ん？』

「まだ、Aのこと好きなの？」

渡『んー。分かんない。好きか嫌いかで聞かれたら好きなんだけど。恋愛的な気持ちってなるとね。無理なの分かってるからさ。他に好きな人できればいいんだけど、出会いもないし。』

「、、、そっか。」

渡『だから別に気にしないでよ。メンバーだし、どうこうとかは考えてない。』

苦虫を噛み潰したような顔をする彼を見て、
これ以上のことは聞けなかった。