××エンド、××ルート (ページ9)

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STORY ページ9

眩しい光が視界を満たす。

私を呼ぶ照の声とは違う声が聞こえた気がしたけど、

よく聞き取れないまま。

「A！！」

『っえ、、』

体を強く揺さぶられるような感覚にゆっくりと目を開く。

見慣れた顔が私を心配そうに覗いていた。

「良かった、起きた。。」

照。

ずっと、私の名前を呼んでいてくれた照。

⋯⋯そうだ。私は、、

「Aが全然起きないから俺、、」

『ごめん照。寝てた、んだと思う』

「⋯⋯ずっとなんか魘されてるし悪い夢でも見てるのかと思って。その、さっきは大人げなかったし。
悪かった。言い過ぎてた」

照が体を起こしてくれる。何だか体に力が入らない。
足が痛くて喉がカラカラだった。

様子がおかしい私に気づいた照が背中をさすってくれている。

もしも。

あの時、照が私を呼んでくれていなかったら。

あの時、私が照の呼ぶ声に気づかなかったら。

「⋯⋯A？」

全て現実だ。

夢なんかじゃない。

この足の痛みと喉の乾きも、

あの翔太も最後に聞こえた彼の声も。

⋯⋯⋯⋯私はおかしくなってしまったのだろうか。

『照、』

「ん？」

『ありがとう。⋯⋯助かった』

照がきょとんとする。

そして「変な奴」と笑う。

大丈夫だ。

私にはメンバーがいるんだから。

照が差し伸べてくれた手を取って、立ち上がった。